SWのハンドル周りを諸々いじりました
色々と宿題をためていたSWツーリングのハンドル周りにようやく手を入れました。
具体的には、①フロントブレーキのアウター受け小物交換、②シフトケーブルのハンドル内蔵、③フロントバッグサポーター改良、ついでにバーテープ交換と言ったところです。バーテープの色以外はほとんど見た目も変わりませんが、順を追って紹介してみます。
①フロントブレーキのアウター受け小物交換
フロントブレーキのアウター受けには、ステム首下の急カーブに対応するため、何年も前からバナナと呼ばれる曲げパイプ状のケーブルガイドを噛ませていました(上の写真でステムの下に小さく見えています)。今回はこれをやめて元に戻したというだけの単純な話ですが、実はこれ、重大なリスク案件でした。地味だけど優先度は一番。
アウター受けは確かDIXNAだったかな。既に絶版となった1インチ用の軽合製のものです。アウターを差し込む部分は割りの入った素通しの穴に過ぎないので、アウターケーブルには適切なサイズのツバ付きのアウターキャップを噛ませてケーブルを受け止めてやる必要があります。これまではバナナがそのアウターキャップも兼ねていた訳ですが、実はバナナ末端部と穴の間には少し遊びがありまして。まあ抜けそうにないし大丈夫だろうとそのまま使っていたら、微妙に斜めになったバナナがアウター受けの割りを広げる方向に力を加えるらしく、ふと見たら何やら前より割りが広がってるような。うわごめんなさい、軽合の割り入りをなめてました。このまま使っていたら最悪ケーブルがすっぽ抜けたかもと思うと冷や汗ものです。思いつきで適当なことをやるもんじゃないですね。
今回フロントのケーブル交換と同時に、ぴったりサイズのアウターキャップを小物入れから掘り出してきてバナナと交換しました。うん、これで安心して全力で握りしめられます。
②シフトケーブルのハンドル内蔵
シフトケーブルはブレーキケーブルと一緒にハンドルの前方に沿わせてバーテープに巻き込んでいました。まあ普通ですね。それで20年近く使ってきて大きな問題はないのですが、固いアウターケーブルがブラケットの根元でハンドルを乗り越える部分がどうしても出っ張ってしまうので、一度ケーブルをハンドルに内蔵したらどうなるか試してみたいと思っていました。シフトもブレーキも、となると穴開けが多すぎる気がするし第一面倒なので、今回はシフトケーブルだけです。

適当な写真がなくてアレですが、以前はハンドル肩でこんな風にケーブルがはっきりくっきり盛り上がっていました。
とりあえずハンドルに穴を開けます。
ポジションは変えないので、ブラケット側のハンドルに開ける穴の位置は自動的に決まります。と思って現在のセッティング位置を前提にさっさと穴を開けてしまった後で、ふと気になってチェックすると、見事に左右で数ミリずれているではありませんかorz セッティングした時にはちゃんと合わせたんだけどなぁ。仕方ないので左右とも穴を広げて辻褄を合わせます。予定外の大穴になってしまったけど、まあ大丈夫でしょう。組んじゃえば見えないし。
ステム側の穴は、ハンドルに着けるアクセサリ類との兼ね合いもあってやや外側寄りに開けました。本当は二重になったフェルール部に穴を開けるのがセオリーなのでしょうが、まあもともと肉厚なハンドルだしこの程度なら問題ないでしょう。(こんなんばっかですな)

ドリルで穴開け後、ケーブルの進入角度を考えながらやすりで斜めに整えます
ちなみにこのハンドルは、日東のM151 AAFという2年ほど前に発売された比較的新しいモデルです。アナトミックシャローと言われる近年主流となった曲げの形は確かに使いやすく、チネリで使っている上級モデルのM106 NASとともに最近のお気に入りとなっています。このM151 AAFは一応M106 NASの廉価版という位置付けではあるようですが、それに留まらず、フェルールに紋章の刻印、26.0mm径というクラシックな作りを併せ持つ銀色の軽合ハンドルという(あざといまでに露骨なクロモリロード狙い撃ち(笑)の)特徴あるモデルですので、同社のB105やMod.55などに連なるスタンダードとして永く続いて欲しいものです。

M151 AAFは26mm径のフェルールに刻印入り。M106 NASと異なりワイヤー用の溝は前方のみです。
さて、不要なインナーケーブルの先端を曲げて一方の穴から反対の穴までぐりぐりと何とか通し、それをガイドにしてアウターケーブルも無事通りました。
③フロントバッグサポーター改良
前回の記事の最後に、ハンドル上部を握った時に指の関節がバッグに少し触ると書きました。安直ですがスペーサーを噛ませてバッグを少し前方に動かします。道具箱に転がっていた前ブレーキ用の湾曲ワッシャがジャストフィットです。残念ながら1個しかなかったので、隠れがちな下のボルトはとりあえず普通のワッシャを噛ませてます。ボルト類もぴったりの長さの六角ボルトに交換してすっきり。

湾曲ワッシャが奇跡のシンデレラフィット(もう1個欲しかった)
こんな感じでメンテ終了。
できあがって早々、一人で意気揚々と高尾方面に走りに行きました。シフトケーブルの内蔵結果は最高で、吸い付くようと言ったら言い過ぎかも知れませんが、ブラケットからハンドル肩を持った時に手のひらとブラケットが実にしっくり馴染みます。もっと早くやっておけば良かったな。フロントバッグに指が触る状況も解消されています。完璧です。完璧なメンテナンスでしたよ今回は。
そんなことを思いながら、休憩中にふと見たら。
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